● 「フィラリア」はイヌの心臓に寄生する恐ろしい寄生虫で、「蚊」がその子虫を運んできます。
● 毎月1回お薬を飲ませる事で、フィラリアは予防できます。
● 近年の暖冬の影響で蚊の終息時期が遅くなっています。確実な予防をするためには
  6月はじめから12月までの7回投与が必要です。

 フィラリア予防をはじめる前に必ず血液検査をして、フィラリアに感染していない事を確認して下さい。
  フィラリアに感染している状態で予防薬を飲ませると副作用を起こし大変危険です。(注射も同じ)
予防薬の種類
商品名 投与方法 効果 注意点
システック錠 毎月1回
食事と共に投与
フィラリアの予防(駆虫)
犬回虫・犬鉤虫・犬鞭虫などの腸内寄生虫の駆除
ノミの予防(繁殖を抑える)
フィラリア予防は薬を投与する事で、その時感染している子虫を駆除するため持続性はない。
ノミの予防に関しては薬の効果が1ヶ月間持続する。(ノミの成虫は駆除できない)
ミルベマイシン錠 毎月1回投与 フィラリアの予防(駆虫)
犬回虫・犬鉤虫・犬鞭虫などの腸内寄生虫の駆除
フィラリア予防は薬を投与する事で、その時感染している子虫を駆除するため持続性はない。
モキシデック注 6月以降
1回注射
1回注射する事により6ヶ月フィラリア予防の効果がある 生後6ヶ月未満(大型犬は8ヶ月、超大型犬は10ヶ月未満)の子犬には投与できない。
病院によって扱う薬は違いますので、詳しくは かかりつけの動物病院までご相談ください。
ホームページへ うぇるかむ・あん’ず・るうむ 避妊・去勢手術の話 病気について考えよう おおねこ・こねこ・ぎゃらりー アン.動物病院写真館 お役立ちリンク
犬フィラリア症とは?
 フィラリアは糸状の寄生虫で、成虫は長いもので約28cmもあります。この虫が蚊の媒介によって犬の体内に入り、心臓に住みつき、様々な障害を起こします。その障害による症状をフィラリア症といいます。
 フィラリアは犬から犬に直接感染するのではなく、フィラリア症にかかっている犬の血液を吸った蚊に刺されることから伝染していきます。そのため夏を越すたびに感染率が高くなります。血液を調べて、寄生しているかどうかを確認することが大切です。


フィラリアの感染経路
  感染犬を吸血(フィラリアにかかっている犬の血液中には0.3mm位の子虫(ミクロフィラリア)がいて
            蚊が血液を吸うとき、蚊の体内に入り込む。)
   
  ミクロフィラリア(子虫は蚊の体内で感染能力のある感染子虫に発育する。)
     
  吸 血(感染子虫をもった蚊が吸血するとき、感染子虫が皮膚に侵入し感染する。
      約3ヶ月間、皮下や筋肉内で成長を続ける。)
    
  心臓に移動(子虫は成長を続けながら、心臓や肺動脈にたどりつく。)
    
   成 虫(心臓で約3ヶ月たつと成虫となり、新たな子虫を産みだす。)

    
フィラリア症の症状
 
フィラリアは感染し、長期間心臓に寄生して血液の循環を悪くし、肝臓・腎臓・肺など多くの臓器に異常をきたします。主な症状としては、
 ・食欲がなくなる ・散歩に行きたがらない ・ゼーゼーした咳をする ・痩せてくる
 ・運動後に失神して倒れる 

などがあります。またこの他に、
 ・呼吸が速くなる ・口、眼などの粘膜に赤味がない(貧血) ・おなかが膨らんでくる(腹水)
 ・尿が赤ブドウ酒のような色になる(血色素尿)

等の症状が見られた場合は、かなり症状が進んでいる事が考えられます。


フィラリア症の予防 
 フィラリアを予防するには予防薬を飲ませる方法が一般的です。この薬は蚊から感染した子虫を心臓にたどりつくまでに完全に殺してしまうものです。このため、予防薬の投与は蚊からの感染が始まって1ヵ月後から、感染が終わって1ヵ月後までの期間を、1ヶ月間隔で行う必要があります。
(注射薬の場合は6ヶ月間効果が持続しますが、注射をうつ時期が6月より前の場合は、12月に1回予防薬を飲ませた方が安心です。または半年に1回ごとに注射をして通年予防する方法もあります。)